塗工紙のピッキングの見分け方
ピッキングとは、塗工層や紙粉がインキによって紙面から引き剥がされる現象で、ベタ部の後端側(ドラッグ側)に多く、白い抜けを残す。白点の先には引き起こされた短い繊維が付くことが多い。ピンホールとは異なり、ピンホールは縁が整っていて繊維の方向がない。ピッキングが出たら粘度を下げるか速度を落とし、インキを足して隠そうとしない。
ピッキングとは、コート層や紙粉がインキによって紙面から引きちぎられる現象で、多くの場合ベタ部の後端側に白い点を残し、その白い点の前方には引きちぎられた繊維が少し付いていることがあります。これはピンホールとは異なります。ピンホールは縁が揃っていて、繊維の方向性がありません。ピッキングが出たら粘度を下げるか速度を下げます。インキを足して隠してはいけません。

紙面の痕跡
ベタ部の後端側を光に当てて見ます。ピッキングの白い点は丸い穴ではなく、紙面が少し引きはがされたもので、縁が毛羽立ち、コート層がめくれ上がっているのが見えることもあります。引きはがされた紙粉は次の回転で落ちて汚れ点になるため、ピッキングの後には一連の汚れ点が続くことがよくあります。汚れ点だけを処理して粘性を処理しないと、汚れ点は出続けます。
コート紙、インキの粘りが強すぎる、この紙に対して印刷速度が速すぎる、というのが最もよくある原因の組み合わせです。同じインキが非コート紙ではピッキングせず、コート紙に替えるとピッキングするなら、問題は紙と粘性の相性にあり、版にはありません。
他の白い点との区別
| 白い点 | 繊維方向 | 処理 |
|---|---|---|
| 縁が毛羽立ち、後端側に多い | あり | 粘度を下げるか速度を下げる |
| 縁が揃い、繊維がない | なし | ピンホールまたはボイドとして調べる |
| 白い点の中心に紙粉が一粒 | 紙粉がすでに落ちている | これは汚れ点。前のピッキングを探す |
このラウンドでまず行うこと
- ベタ部の後端側だけを見て、コート層が引きはがされていないか確認する。
- あれば、粘度を下げる。先にインキを足さない。
- 粘度を下げてもまだピッキングするなら、速度を下げ、この紙が耐えられる速度を記録する。