スジと白い輪状の汚れ点の見分け方
スジは細長い薄い印または濃い印で、白い輪状の汚れ点は小さな点の周囲に、印刷されていない白い輪ができるものです。スジは主にドクターブレード、アニロックスローラー、ギアから発生します。白い輪状の汚れ点は版やブランケット上の異物が一粒付くことが原因です。まず形を見て、続けて3枚確認し、位置が変わらない場合にのみ版洗浄を行います。
まず形を見る
スジと白抜け汚れは、よく同じ「汚れ」と呼ばれます。しかし形は違います。
スジは細長く伸びた印刷で、周囲より濃かったり薄かったりし、一方向に走ります。白抜け汚れは小さな点です。中央にインクが少しあり、その外側に紙白の輪ができます。これは粒子がインクに付着しつつ、周囲のインクを遮っているためです。
上の図では、左がスジ、右が白抜け汚れです。スジには長さがあり、汚れには輪があります。
次に、同じ場所にとどまるかを見る
| スジ | 白抜け汚れ | |
|---|---|---|
| 形状 | 濃淡のある一本の印刷 | 小さな点と白い輪 |
| よくある原因 | ドクターブレード、アニロックスローラー、ギア、版胴の振れ | 版やブランケット上のインク皮膜、紙粉、ほこり |
| 三枚続けて見る | 多くの場合、筋全体が残り、方向も変わらない | 同じ位置に繰り返すなら、版やブランケットに付着している |
| やってはいけないこと | 一枚だけ試し刷りを拭いて印刷を続ける | ドクターブレード線とみなして刃を研ぐ |
三枚連続で抜き取ります。スジが毎回あり、方向も同じなら、そのローラーやブレードを調べます。版上に存在しない汚れを探してはいけません。白抜けが三枚とも同じ場所なら、停止して版を清掃するかブランケットを洗います。毎回場所が変わるなら、材料上に落ちたほこりであり、版洗浄では除去できません。
機上での判断方法
- まず形を言い当てる:長さがあればスジ、白い輪があれば汚れ。
- 三枚続けて見て、絵柄に対する位置を記録する。
- スジは間隔を測る。間隔が特定のローラーの円周と等しければ、まずそのローラーを調べる。
- 白抜け汚れは、まず輪がある箇所で停止し、粒子を除去してから稼働させる。しきい値を緩めて、この輪を残してはいけない。
色が合格でも、この二種類の欠陥がないことは示せません。ベタ色差は面全体の色を見ており、スジと白抜けは局所を見ています。検査しきい値も分けて設定します。スジは方向と間隔、汚れは直径を使います。
続けて見る
- 印刷品質検査とは 汚れやスジを検査全体の中に位置づけます。
- 印刷機上の Delta E 許容差はどのくらい厳しくすべきか 色差が合格でも停止が必要な理由を説明します。