フレキソ印刷ラベルでインキスジが発生するのはなぜか
フレキソ印刷ラベルのインキスジは、ウェブの幅方向に、ほぼ一定の間隔で繰り返す濃淡の帯です。通常はアニロックスローラー、ギア、版胴の振れが原因で、紙にたまたまホコリが付いたものではありません。まず2本のスジ間の距離を測り、どのローラーの円周と一致するかを確認し、一致したローラーから調べます。
インキ筋はどんな見た目か
インキ筋は、偶発的な濃淡の塊ではない。ウェブを横切る濃淡の帯が何本も並び、間隔はほぼ一定で、1巻の中で繰り返し現れる。
上の図がまさにこの繰り返しだ。濃い筋と薄い筋が交互に現れ、方向と間隔が安定している。ランダムな汚れ点はこれほど揃って並ばない。
間隔が指し示すのはどのロールか
| 測定した間隔 | まず確認するもの | 理由 |
|---|---|---|
| アニロックスロールの円周に近い | アニロックスロールの孔詰まり、摩耗、軸受 | 1回転ごとに同じインキ量差を刷り込む |
| ギヤピッチに近い | ギヤの摩耗、噛み合いが強すぎる/緩すぎる | インキの伝達が歯ごとに繰り返し引っかかる |
| 版胴の円周に近い | 版胴の振れ、版の貼りが不均一、テープが柔らかすぎる | 1回転ごとに圧力が変動する |
| 固定した間隔がない | インキ筋ではない | 汚れ点またはウェブ欠陥として調べる |
ベタ部で隣り合う2本の筋の中心間距離を定規で測り、機械上のロール円周と照合する。一致したらそのロールに絞り、機械全体を分解して調べない。
版を洗浄した後も筋が残るなら、「版上に異物が1粒ある」という原因は排除できる。ハッキーは洗い落とすと消えるが、インキ筋は消えない。
検査はどう設定すべきか
- インキ筋を別カテゴリとして扱い、ドット径だけで捉えようとしない。細く長い筋は、ドットしきい値では見えないことが多い。
- アラームが見るべきは繰り返しであり、単一枚上の1本の薄い印ではない。単一枚上の1本は、抜き取り検査でたまたま見えただけかもしれない。
- 間隔とそのときの速度を記録する。速度が変わると、ギヤ筋が軽くなったり重くなったりすることがある。
- 色は引き続きベタ部の色差で見る。インキ筋は同じ色領域内の起伏であり、領域全体の平均色差は合格のままであることがある。
次に読む
- 筋とハッキーをどう見分けるか 見えているものが筋なのか点なのかを確認するために使う。
- 印刷品質検査とは何か 1枚だけサンプルを抜き取ると、なぜこの種の繰り返し欠陥を見逃すのかを説明する。